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機本伸司 「神様のパズル」 (文庫版)
16才の女子大生が独自の理論でもって宇宙創成を再現しようと図る理系SF(文系SFってのがあるのかどーかは知らんけど)。 もっとも、本筋は真っ当すぎるくらいの青春小説(ミステリー風味)だが。

落ちこぼれの学生を語り手とすることにより難解になりがちな物理学的説明を曖昧とし、読者を煙に巻いた感は否めないが、それでもなんとなく「わかったような気分」を味わわせる構成は見事。 ベタではあるけれど、理論に対するフィールドとして農業(田植え)を持ってくるあたりも上手いと思うし、ラストで語られる「保障論」(物理は唯一の解答ではなく、現実に対する保障の一つである)もかなり好み。 ただ、主人公を精神的に追い詰める原因となってしまう周囲の面々(特に母親)が、最後まで無神経なのはいただけない。 いまどきの感覚では、このくらいの方がリアルなのかも知れんが、個人的には少々読後感が悪い。 贖罪しろとまでは言わんけど、結局は要領のいい人間が得をすると思えるような結末はちょっとね...

まぁ、その辺は差し引いても、充分に一読の価値はあると思う。 出来れば「ふわふわの泉」との併読をお勧めしたい。

| 2006.05.17 | 01:29 | Books & Comics | Comment (0) Trackback (0) |
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